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Posted by - 2024.07.02,Tue
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Posted by Kaycom - 2012.11.13,Tue
↓ヘミス・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


ランチの後は、いよいよラダック最大のゴンパ、ヘミス僧院へ。
ドゥク派の総本山です。

駐車場から結構な階段を上って入口に到着。
息が切れてたまらない。
中に入ると広い前庭が広がり、大きな僧院が聳えていました。
確かに今まで見てきたゴンパとは規模が違う。









=====ガイド=====
標高3700m弱。
ラダックで一番大きくて、一番大切にされているゴンパ。
建立は16世紀で、シンゲン・ナムギャルの時代。
先ほど訪れたチェムレ・ゴンパと同じく、
シンゲン・ナムギャル王がタクツァン・レーパに王族の土地を分け与え、
建ててもらったもの。
王族のためのお寺なので、昔から王族と強いコネクションがあり、
ものすごい力をもったお寺になっている。

そのため、ラダック全土の人々がお参りに来たり、
土地や財産を寄付したりしていて、
今でもラダック各地には、ヘミス・ゴンパの土地がある。

一番賑わっていたころは、500人くらいの僧侶がいたが、
今はだいぶ少なくなって150人くらいになっている。

夏にやるヘミス・ツェチュというラダックで一番大きなお祭りのときは、
観光客があふれかえり、地元の人たちははじに追いやられてしまう。
パドマサンヴァバのお祭りだが、
彼は申年なので12年に一度のその年には、ひときわ盛大に行われる。
===============


まずは、ドゥカン・チェンモから見学。

=====ガイド=====
メインのドゥカンで現在修復中。
ヘッドラマはドゥクチェン・リンポチェ。
彼の写真が飾ってある玉座は中央で、その右側がタクツァン・レーパの玉座。
この写真は先代の(先代とは今の代のこと)だが、
チベットにいた方で、今は還俗して会社をやっているらしい。
他にドゥクチェン・リンポチェの初代、先代、二代目、三代目の像がある。








リンポチェが亡くなると、49日後に生まれ変わり、
その魂が転生した赤ちゃんがドゥクチェン・リンポチェとして生まれてくる。
すると、その赤ちゃんを探す捜索隊が組織され、
占いや各地から入ってくる情報をもとに探しに行く。
最初は完全な旅人を装って調査をし、
これはいけるとなったら正式な団体を組んでその家に赴く。

その段階でもいろいろな候補がいるので、
最終的には亡くなったリンポチェが普段使っていたものを当てさせるとか、
知り合いを連れて行き話をさせたりして決定する。
もし本当の生まれ変わりなら、使っていたものはわかるし、
知り合いだった人との話も辻褄があう。
その結果認定されたらお寺に行って、徹底的な英才教育を受けることになる。

リンポチェとは尊い人という意味。
そういう人たちをトゥルクと呼ぶ。
トゥルクはリンポチェだが、リンポチェが全員トゥルクとは限らない。
トゥルクは日本語で「活仏」と書き、何代も生まれ変わる人のこと。

タクツァン・レーパ像。
もともとンガワン・ギャムツォという名前で、
王族に迎えられる前に彼の師匠から「アフガニスタンとかに行って来いと」と言われ、
その方面の仏教の様子を見ながら旅をしていた。
しかし、当時はそのあたりの仏教はほとんどなくなってイスラム教になっていた。
そのためチベットの僧として活動するのが危険だったので、
名前をシャモナートと名乗り、ターバンを巻きひげを生やしながら旅を続けた。




壁画は雨漏りで傷んでいたが、今回の修復で新しく描きなおす。
すでに一部は描き終った。
グル・ツェンゲ(グルリンポチェの八変化)、ドルジドロ、チャクラサンヴァラ、
ヘーヴァジュラ、マハチャクラ、ワユパティヤマ、カーラチャクラなどが描かれている。
グルリンポチェのタンカもあり。












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Posted by Kaycom - 2012.11.10,Sat
↓チェムレ・ゴンパの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


一旦外に出て階段を下り、ドゥカンへ。








中に入ると思わず息をのむような壁画が描かれていました。
さきほどのパドマサンヴァバ・ラカンに比べると色は褪せていますが、
なんというかその分迫力があります。
ここには、チャクラサンヴァラ曼荼羅、アクショービヤ曼荼羅、壁一面の千仏などが描かれており、
タクツァン・レーパの像と五代目の生まれ変わりの写真、タンギュール(225)などがあります。
















チェムレ・ゴンパの見学はこれで終わり。
ゴンパのある高台からは麓の村を見渡せます。
このあとはその麓にある小川のほとりでランチ。
ランチボックスの中には、サンドイッチやゆで卵、バナナ、お菓子などが入っていました。








やっぱりこういうところで食べる食事は格別です。


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Posted by Kaycom - 2012.11.08,Thu
↓チェムレ・ゴンパの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


引き続き壁画の説明です。

=====ガイド=====



金剛界の五仏(大日・宝生・阿弥陀・不空成就・阿しゅく)がいるが、
いろいろな教えの中で、ヨガタントラ(金剛界曼荼羅)までは中心の尊格は大日が多い。
そこからは阿しゅくが多い。
真ん中:阿しゅく(手を下にして下から上がってくる悪いものを押さえつけている)、
左下:大日、左上:宝生、右上:阿弥陀、右下:不空成就

金剛界5仏の教えは非常に重要なもので、仏教の中で一番ベースになるもの。
この教えを実践して自分のものにすることなしに、
ほかのハイレベルな教えは実践することはできない。
たとえば大日如来の頭にあるノルブ(宝珠)も金剛界五仏をイメージしている。
欲・無知・憎しみなどエゴにつながる要素をなくして五仏の智慧を自分のものにする。

金剛界五仏なしに、仏陀や菩薩の存在はありえない。
逆に、仏陀や菩薩の存在があるのは金剛界五仏がいるから。
このようにいろいろな教えは密接につながっている。
もっというと森羅万象すべてがつながっていて、
どこか一つが独立して存在することはありえない。





16ラカン
真ん中:阿弥陀、左:観音、右:金剛手(ピースフルフォーム)。
お釈迦様の信頼を得たトップの人たち。




インドの人たちだが、着ているものは中国のもの。
なぜかというと、描かれている内の一人がハッシャンというとても慈悲にあふれた中国人で、
あるとき彼がみんなを中国に招待した。
そして3か月くらいそこで過ごし、教えを広めていった。
季節の移り変わりで寒くなると中国の服をみんなに進呈し着てもらっていた。

いざ帰るときになって、わざわざ来てもらったお礼として中国人がみんなの絵を描いた。
そのとき着ていた物が中国の服で、
その後、この絵がチベットに逆輸入的に入ってきたためこのような図柄で広まっている。

ハッシャンのまわりにたくさんの子供たちが描かれているのは慈悲深いという意味。
16ラカンのおつきの人は観音菩薩の生まれ変わりと言われていて、
16ラカンが安全に旅ができるように取り計らっていた。
なぜ観音菩薩の生まれ変わりと言われているかというと、
常に阿弥陀の下に描かれているため(観音菩薩は阿弥陀の弟子だから)。
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Posted by Kaycom - 2012.11.06,Tue
↓チェムレ・ゴンパの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


続いて壁画の説明です。

=====ガイド=====
35仏の隣には、ハイタントリックの教えが描かれている。
真ん中にチャクラサンバラ(勝楽:チベットだけで広がった究極の教え)、
両脇の赤いのはパドマサンヴァバの忿怒尊、トップのがサマンタバドラ、その左が薬師如来、
ヘーヴァジュラのシンプルフォーム、青いのがバジュラキラ、緑のがグリーンターラー、
バジュラサット、グヒヤサマージャ(秘密集絵)、ワユパティヤマ、カーラチャクラ(時輪金剛)、
ドゥカルのシンプルフォーム、バジュラヨーギニ。
菩薩エリアには、真ん中:金剛手菩薩、左上:文殊、右上:観音、馬頭観音。










ハイタントリックの絵は足元に人を踏んでいるがこれはエゴの象徴。
エゴをなくすのが最終的な目標なのでそれを表している。




以前、ダラムサラにアメリカの女性が来たとき、たくさんのお金を寄付してくれた。
完成したという連絡を受けて再び彼女が訪れた。
そのとき、絵に描かれている足の下にいるのは誰だと聞いた。
お坊さんはそれは「I」(自分の中のエゴという意味で)と答えたら、
その女性は自分のことだと勘違いして怒って帰ってしまった。
しかし、ホテルでよく考えてみたらその意味に気づき謝りにきた。

たくさんの教えがあるが、もし時間があるならすべてをやったらいい。
しかしない場合は、何かひとつのものをやるのでもいい。
パルダンさんの場合は、
カーラチャクラ、グリーンターラ、バジュラサット、バジュラバイラヴァを毎日実践している。

護法エリアには、ツェリンマ、獅子文殊、チャクマル、ザ、カラスの顔のマハカラ、
馬に乗ってるパンデンナモ、カギュ派の守護神ゲゲンニョンカ、チティパティ、四天王、観音菩薩。
自分の中のエゴをすべて無くすということを象徴して描かれている。








その隣の壁には、
真ん中:金剛サット(教えの実践を間違った時にマントラを唱えて懺悔すると守ってくれる)、
上:阿弥陀、左下:ナムギャルマ、右下:白ターラーがいる。
阿弥陀とナムギャルマ、白ターラーの3人はツァラナムスムと言われ長寿を意味する。
上にいるのはもっとハイレベルな人たちで、カギャとゴンドゥス。




ロングライフの教えもラマから教わるが、
教わっただけではだめでちゃんと実践しなければ意味がない。
長生きをしたければ、まずは自分が他のものを殺生しないようにする。
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Posted by Kaycom - 2012.11.04,Sun
↓チェムレ・ゴンパ(ラダック)
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旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


遠くに岩肌にへばりつくように建つチェムレ・ゴンパが見えてきました。
これは圧巻です。





山道を登ると麓の村を見渡すことができました。
まずは、壁画が素晴らしいパドマサンヴァバ・ラカン(グルリンポチェ・ラカン)へ入ります。








=====ガイド=====
本当は、チェムレやチェムデではなく、チェデ。
もともとは地方の王宮。

16世紀にタクツァン・レーパ(ターバン巻いてる人)がゴンパに改築した。
タクツァン・レーパはこのあたりに4つのゴンパを作ったが、そのうちのひとつ。
もとは王宮だったので、千体仏があっただけで、壁画は描いてなかった。
チェムレに属する分院があるが、お祭りのときなどはそれぞれ行き来して行う。

パドマサンヴァバは「蓮華生」と書く。
「蓮華生」と言われるのは、蓮華の花から生まれてきたから。

メインのパドマサンヴァバの像は17世紀に作られた。
パルダンさんが初めて来たときは、まだこんなに大きなお堂ではなく、
ご本尊と忿怒尊、カンドゥシンゲドンマ、パドマサンヴァバの奥さん二人の像しかなかった。
後に広くしていくが、まず、
カンロムチュスム(グルリンポチェ、ティソンデツェン、シャンタラクシタ)が置かれ、
さらに、グル・ツェンゲ(グルリンポチェの八変化)が納められたうえで、お堂を広げていった。



 


壁画には宗派に関係なくすべてのものが描かれている。
なので、パルダンさんが若い僧侶に教えるときはここへ連れてくる。

ドゥカンの壁画を描くときはルールがあり、
三十五仏と十六ラカンは必ず描かなければならない。
16ラカンとはお釈迦様の時代に、その教えを完全に守って実践してきた人。
なぜ描くかというと、そういう人たちを目で見てその教えを改めて認識するため。






仏教徒が守らないといけない規則というはたくさんあって、
大人の場合252、小坊主さんは35くらいのルールがある。
その中には、殺生、窃盗、姦淫、詐称はしてはいけないという4つの基盤があり、
これを少しでも守れなかったら出ていかなければならない。
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