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Posted by - 2024.06.30,Sun
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Posted by Kaycom - 2013.01.16,Wed
↓ローツァワリンチェンサンポ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

6日目

中庭につづく門を入り、まずは5つあるお堂の中のメインの大日堂へ。
アルチ・チョスコルはすばらしい仏教美術がたくさんありますが、
残念ながら建物の内部は撮影禁止なので外観の写真のみ。






いよいよラダック観光には欠かせないアルチ・チョスコルの見学が始まりますが、
その前に、このゴンパを建立しチベット仏教史の重要人物でもある
ローツァワリンチェンサンポについて勉強です。



=====ガイド=====
アルチ・チョスコルはローツァワリンチェンサンポが建てたが、
彼が建てたお寺には3つのタイプがる。
それは、ツクラカン(学校のようなところ)、
チョスコル(平地につくられることが多い)、ラカン(小さいお堂)。
ここは、11世紀から12世紀くらいのものなので、ヨガタントラまでの教えが描かれている。

ローツァワリンチェンサンポは西チベットのグゲ王国のトリン近くのジャクニーズという
今は廃墟になったお寺しか残っていない場所で生まれた。
とても特別な方で、お釈迦様が涅槃に入る際に、
「私が涅槃に入って1500年後に一人の僧侶が生まれてきて、
その僧侶が私の教えを広めるだろう」
と予言をした。
その予言を受けてかわからないが、その通りにローツァワリンチェンサンポが生まれた。
彼を生んだお母さんが彼を身ごもった時に、
金色のガルーダが夢の中でお母さんの中に入ってきて身ごもったという有名な話がある。

彼は1歳や2歳ころからお祈りをし始めた。
それを見た父親が、この子はものすごい僧侶になるのではないかと思い、
当時のトリンのヘッドラマにお願いして修行を始めさせた。
するとめきめき頭角を現し、18歳になったころに当時の王様に、
カシミールに行って仏教のすべてを学んできてほしいとお願いされた。

当時の仏教の様子は、どんどん廃仏が進んでいて仏教徒は西へ移っていた。
そんな中、西チベットのグゲ王国の王様は、仏教を守りたいと思っていて、
そのころちょうどよくローツァワリンチェンサンポが現れた。
王様の命令を受けた彼は、2人のお連れとともにカシミールに向かい10年勉強した。
その間、75人のラマについて多くのものを学んだ。
彼はとても賢くて、一度聞いたことはすべて覚えてすぐに翻訳することができた。

その後、グゲ王国に帰るのだが、
10年の間に一人のラマから「早く歩ける」という特別な力を授けられ、
行きに3か月かかった道のりを
ものすごい量の経典を持った状態で6日間で帰ることができた。

帰ってから、正式に王族の仏教の先生として迎えられ、
お寺をつくることになったが、まず最初にトリン、コジャ、ニャルマに作った。
この3つに関しては、彼自身が法要をした。

そしてお寺ができると、仏像や壁画もほしくなり、
再び王様に頼まれて、カシミールに行く。
今度は5~6年そこですごすが、
帰るときに最先端の技術を持っている32人の職人さんを連れて帰り、
僧院の中を作っていった。

その後、全チベット文化圏にある108のローツァワリンチェンサンポのお寺に
1000以上の仏塔を建立していった。
彼はすたれていったチベット仏教を復興させたとても重要な人物。
またそれ以外にも、アムチ(伝統医療)の教えを持って帰ってきた。
なので、チベットの人たちはローツァワリンチェンサンポが最初のすべてだと言っている。

一番大事な功績は何かというと、ローツァワ(大翻訳官)として、
もともとサンスクリット語で書いてあった経典を
チベット語に翻訳して持って帰ってきたこと。
インドではサンスクリット語で書いてある経典は残っていないので、とても貴重。
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Posted by Kaycom - 2013.01.11,Fri
↓アルチの不思議な木(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

6日目

朝起きて外を見ると今日も快晴。
朝日が差し込む2階の部屋の外の一角で、
スタッフが持ってきてくれたモーニングティーをいただきます。

屋根はあるものの、ここは完全な外なので直に外気が入り込むのですが、
風もなく空気もカラッとさわやかでかなり気持ちがいい。
この山の空気を嗅ぐとなんでこんなに幸せな感じになるのだろう。






一息ついたあとは朝食です。
おかゆが美味しい!
山名さんが日本のお米を渡して作ってもらったのですが完璧。
その他にラダックのパンも出てきたのですがこちらもいけます。




9時。
まずは、ホテルのすぐ脇にあるアルチ・チョスコルを訪問。
細い路地を抜けると、壁の向こうに一本の木がありました。



=====ガイド=====
チベットのグゲ王国の僧侶ローツァワリンチェンサンポがカシミールに向かう際、
いろいろなところにいってお寺を作っていた。
シェイとティスセの間にニャルマチョスコルという僧院の跡があるが、
ここがリンチェンサンポがラダックに来た時のメインのお寺だった。
チョスコルというのは、聖なる場所とか聖域という意味。
彼がニャルマに来たとき、この周辺にいくつかのチョスコルや洞窟のゴンパを作った。

ここの山を越えていったところに、スムダチェンモというゴンパがあるが、
そこも彼が作った。
彼がニャルマに来たとき、スムダ出身のスカダンシェラが彼の弟子になった。
そして、スムダにゴンパを作ってほしいとお願いされ作ることになったが、
スムダに向かうとき、それを聞いたアルチの人にもお願いされた。
しかし、今からスムダに行かなければならなくどれだけ時間がかかるかわからないから、
帰ってきてから考えましょうと言って、この木の場所に持っていた杖を刺し、
大事にしてくださいと言い残し出発していった。

その後、スムダにゴンパを建てて帰ってきたとき、その杖が木になっていた。
それをみたリンチェンサンポは、ここは非常に大事な場所だと確信し、
お寺を建てることにした。
それが、これから見学するアルチ・チョスコル。

以前、パルダンさんがここに来たときには、
中が空洞になっている大きな木があって、その中で子供たちが遊んでいた。
今はその木は倒れてしまったが、その木の芽から今の木が育った。
そしてこの木は全ラダックやカシミールの方でも見たことがなく、
写真を見せていろいろな場所の人に聞いたが知っている人はいなかった。

そのため、リンチェンサンポの杖がどこの木なのかわかっていないし、
すごく不思議な力を持った木とされている。
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Posted by Kaycom - 2013.01.07,Mon
↓ワンラの村(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

ゴンパをあとにし、集落の間を抜けながら斜面を下っていきます。
さきほど訪れたラマユルに比べると、日当たりがいいせいか、
とっても明るい感じの村です。
やぎが路地をのんびりあるいたり、村の人たちがお堂を建てたりしていました。










来た道を戻り、再び険しい山道に入ります。
まだ少し時間があるとのことで、アルチに戻る途中で、
リゾン・ゴンパに立ち寄ってくれることになりました。

私としては、「ちょっと寄り道」という感じで受け止めたのですが、
ふたを開ければ結構ハードな道のりでした。
切り立った崖っぷちの細い山道をくねくねと進み、
かなりの距離を走って薄暗くなったころやっと到着。




小さなゲートを抜けて少し行くと、
白いゴンパが丘の斜面を埋めていました。
これは美しい。
日の光が当たっていたらさぞかし輝いていたことでしょう。
立ち並びかたも、なんだかとてもバランスがとれています。
薄闇にもかかわらず、ここでみんなで記念写真を撮って帰路へ。
ここのゴンパは日が暮れる前に、女性はすべて出なければならないそうです。






山の日暮れはとても早く、どんどん暗くなっていきます。
完全に日が落ちたころ、アルチの村に到着。
今夜のホテルは村の入り口からほど近い「ホテル・サムドゥプリン」です。

チェックインを済ませさっそく部屋へ向かいます。
山名さんの話によると、前に来たときよりレベルアップしているとのこと。
以前は客室のある建物の広間のところに屋根がなかったそうです。
部屋は、かなり質素ですが、
この時期に開いているホテルも少ない中泊まれるだけありがたい。




少し休んで夕食です。
ホテルの食堂でいただきますが、スイスから来たという団体さんなどもいて、
閑散期間近でもけっこうにぎわっていました。
今夜の夕食はチャイニーズ的なメニュー。
とても量が多くて食べきれませんでした。




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Posted by Kaycom - 2013.01.05,Sat
↓ワンラ・ゴンパ(ラダック)
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旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

ワンラの村の脇を通って丘の上まで行くとワンラ・ゴンパがあります。
この場所からは、ワンラの谷が見渡せました。

崖沿いに建つゴンパのマニ車を回しながらお堂の入口まで向かいます。
お坊さんに鍵を開けてもらって、小さな入口から中へ入ります。
内部はとても暗くてライトは必須。














=====ガイド=====
もともと、リンチェン・サンポが創建した。
リンチェン・サンポは12世紀に西チベットのグゲ王国の僧侶で、
当時の王様にカシミール行を命令され、
仏典をサンスクリット語からチベット語に翻訳して持ってきた。
その後、お寺を建てたいのでもう一度行ってきてくれと命令され、
25人の技術師を連れて帰り、チベット全土に108のお寺を建てた。

ここもそのうちのひとつだと言われていたが、
下ラダックの王族ができる前のバッダルスキャップという豪族が、
リンチェン・サンポが来たときにお金を出してここを建てたそう。
その後お弟子さんの代になって、どんどん大きくなっていった。
今ここにある形はそのあとの代のものと言われている。

なぜかというと、
この壁画のスタイルはリンチェン・サンポのスタイルに似ているが少し違う。
彼は12世紀の人だが、この時代にはヨガタントラまでしかなかった。
そのあとの教えは15世紀以降に誕生したもので、
もしリンチェン・サンポの時代のものならば、
ここに描かれている無上ヨガタントラなどはなかったはず。

ご本尊は、十一面観音。
昔のスタイルは手が8本。
ご本尊の前にあった木の枠は邪魔だから切ってしまった。
左側にあるのが観音菩薩。
右側はお釈迦様(カシミールスタイル)。
お釈迦様の左には文殊菩薩、右側には金剛手。





完全な曼荼羅もあり、ご本尊が大日。
創建当時の様子やロイヤルファミリーも描かれている。
新しい代の千手千顔十一面観音や、古い代の薬師如来など。








ここは三層堂になっているが上に上がることはできない。




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Posted by Kaycom - 2012.12.21,Fri
↓ラマユルの全景(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

5日目

そこからゴンパのほうには戻らずに、集落の中を抜けていきます。
石造りの家とか谷とか険しい山とか、なんだか宮崎駿の映画の世界のよう。
途中、マニ石を見たり書いたり、ロバに威嚇されたり、ヤクをちら見しながら車に戻りました。
















ラマユルを去る前に、ラマユルを一望できる高台に寄ってくれました。
荒々しい岩山に囲まれた谷に日差しが射し込み、本当に美しい。
これは一生に一度は見るべき風景のひとつだと思いました。






ラマユルを満喫したあとは、再びムーンランドを通ってワンラヘ向かいます。




道は、地理的にも近いせいか、パキスタンのカラコルムハイウェイにそっくり。
いたるところで崖崩れが起き、工事をしていました。
しかし、綺麗に舗装されている箇所も多く、こちらの方が快適。








険しい山道を抜け、陽の当たる清流に出るとうってかわってのどかな風景になりました。
ほどなくワンラに到着です。




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