世界の秘境から日常のことまで写真とともに掲載
Posted by Kaycom - 2013.01.26,Sat
↓アルチ・チョスコル(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
旅行期間:2012年9月15日~9月23日
6日目
曼荼羅の仕組みのあとは、
曼荼羅を使って実際にどのようにして教えを実践していくのかという説明です。
=====ガイド=====
曼荼羅とはただの絵でもデザインでもなく、
仏教の教えを実践していく際に使用していくもの。
金剛界の曼荼羅を実践しようとするとき、
イニシエーション(自分のラマから教えを授かる灌頂儀礼)をしなければならなく、
そのさい、ラマがこの曼荼羅について説明をしてくれる。
その説明とは、さきほど説明した見た目のことだけではなく、
この曼荼羅を使ってどのように実践していくかという方法。
その方法とは、
曼荼羅の前に自分がいて、その曼荼羅に自分自身を投影し、
まず東のゲートから、そのゲートキーパーがもっているフックで
自分のエゴを取り除いてもらって中へ入っていく。
そして、菩薩の世界をイメージし、
そのゲートにいるあしゅくを自分の中に作りだし完全な形にする。
その後一度出て、今度は南のゲートから入って同じようにする、
というのを東西南北のゲートで行う。
全てのゲートが終わると、まわりの16の菩薩や4人の菩薩なども含め、
自分の中に曼荼羅ができあがり、最終的に主尊である大日如来を自分の中に作り出す。
その意味というのは、金剛界五仏は5つの智慧を表しているが、
それと同時に5つのエゴ(恨み、怒り、妬みとか)も表しており、
この曼荼羅に入ることによってそれらのエゴを取り払うことができる。
曼荼羅の形だけでなくその意味合いも含め自分の中に完全に作り上げることにより、
エゴなどを浄化し、より涅槃の世界に近づくことができる。
実際には、曼荼羅の前に座り観想するのだが、それがとても難しい。
本当の観想というのは自分の中をまったくの「無」にするところから始まる。
いろいろな邪念は、曼荼羅の周りの炎やバジュラ、
各ゲートのゲートキーパーによって曼荼羅への侵入を防いでいるが、
そういう意味も全て取り込みイメージし、完全に自分の中のエゴを取り払う。
曼荼羅には大きく分けて4つのタイプがある。
1.壁などに描かれた曼荼羅。
これは勉強のため。
2.立体曼荼羅
曼荼羅はもともと立体で、絵はそれを上から見て平面にしたもの。
3.砂曼荼羅
砂曼荼羅を作るときはその場所を2~3m掘り返して、
みみずや虫などを生き物を全部取り除き法要してから作成する。
完成して法要が終わったらこわす。
4.自分の中に作り出す曼荼羅
これが一番難しくて重要なもの
曼荼羅はどこまでも広げていくことができるが、
逆にシンプルにすることもでき、五仏だけ描かれているものもある。
ドゥカンには他に、文殊菩薩曼荼羅、般若波羅蜜曼荼羅、8つのストゥーパ、
ご本尊の大日如来、金剛界五仏、千体仏、女性の4人の菩薩などがある。
当時の様子を描いた壁画には、ターバンを巻いた人などが描かれており、
どうみてもチベット人ではないが、
それはこれを描いた絵師がカシミールから来た人だから。
壁画には、一部修復のためにあとから描かれた部分がある。
しかしオリジナルのものとくらべるとかなり雑。
オリジナルはリンチェンサンポがカシミールから連れてきた職人さんが描いたが、
今ではこのカシミール様式の仏画を描ける人はほとんどいないという。
===============
→インド(ラダック)旅行記のまとめ
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曼荼羅を使って実際にどのようにして教えを実践していくのかという説明です。
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曼荼羅とはただの絵でもデザインでもなく、
仏教の教えを実践していく際に使用していくもの。
金剛界の曼荼羅を実践しようとするとき、
イニシエーション(自分のラマから教えを授かる灌頂儀礼)をしなければならなく、
そのさい、ラマがこの曼荼羅について説明をしてくれる。
その説明とは、さきほど説明した見た目のことだけではなく、
この曼荼羅を使ってどのように実践していくかという方法。
その方法とは、
曼荼羅の前に自分がいて、その曼荼羅に自分自身を投影し、
まず東のゲートから、そのゲートキーパーがもっているフックで
自分のエゴを取り除いてもらって中へ入っていく。
そして、菩薩の世界をイメージし、
そのゲートにいるあしゅくを自分の中に作りだし完全な形にする。
その後一度出て、今度は南のゲートから入って同じようにする、
というのを東西南北のゲートで行う。
全てのゲートが終わると、まわりの16の菩薩や4人の菩薩なども含め、
自分の中に曼荼羅ができあがり、最終的に主尊である大日如来を自分の中に作り出す。
その意味というのは、金剛界五仏は5つの智慧を表しているが、
それと同時に5つのエゴ(恨み、怒り、妬みとか)も表しており、
この曼荼羅に入ることによってそれらのエゴを取り払うことができる。
曼荼羅の形だけでなくその意味合いも含め自分の中に完全に作り上げることにより、
エゴなどを浄化し、より涅槃の世界に近づくことができる。
実際には、曼荼羅の前に座り観想するのだが、それがとても難しい。
本当の観想というのは自分の中をまったくの「無」にするところから始まる。
いろいろな邪念は、曼荼羅の周りの炎やバジュラ、
各ゲートのゲートキーパーによって曼荼羅への侵入を防いでいるが、
そういう意味も全て取り込みイメージし、完全に自分の中のエゴを取り払う。
曼荼羅には大きく分けて4つのタイプがある。
1.壁などに描かれた曼荼羅。
これは勉強のため。
2.立体曼荼羅
曼荼羅はもともと立体で、絵はそれを上から見て平面にしたもの。
3.砂曼荼羅
砂曼荼羅を作るときはその場所を2~3m掘り返して、
みみずや虫などを生き物を全部取り除き法要してから作成する。
完成して法要が終わったらこわす。
4.自分の中に作り出す曼荼羅
これが一番難しくて重要なもの
曼荼羅はどこまでも広げていくことができるが、
逆にシンプルにすることもでき、五仏だけ描かれているものもある。
ドゥカンには他に、文殊菩薩曼荼羅、般若波羅蜜曼荼羅、8つのストゥーパ、
ご本尊の大日如来、金剛界五仏、千体仏、女性の4人の菩薩などがある。
当時の様子を描いた壁画には、ターバンを巻いた人などが描かれており、
どうみてもチベット人ではないが、
それはこれを描いた絵師がカシミールから来た人だから。
壁画には、一部修復のためにあとから描かれた部分がある。
しかしオリジナルのものとくらべるとかなり雑。
オリジナルはリンチェンサンポがカシミールから連れてきた職人さんが描いたが、
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