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Posted by - 2024.06.30,Sun
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Posted by Kaycom - 2012.10.20,Sat
↓スタクナ・ゴンパのドルジェ・パンモ・ラカン(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

3日目


ドゥカンの正面に向かって左奥の小堂は「ドルジェ・パンモ・ラカン」で、
スタクナ・ゴンパで一番大切にされている仏像があります。



=====ガイド=====

スタクナの一番大切な仏像は、大理石で作られた観音菩薩。
シンゲン・ナムギャルがここに納めた。
他に、ブータンを最初につくったシャブドゥン・ガワン・ナムギャルや
持金剛など小像やいろいろなお釈迦様がいる。




チベットのアムド(今の青海省のクンブム)で作られた仏像も並ぶ。
ご本尊はバジュラ・ヨギニ(ドルジェ・パンモ)。
バジュラ・ヨギニとは、
タントリックのフォームをしながらヨガの実践をする女性という意味。
「バジュラ」は「金剛杵」、「ヨギニ」は「ヨガをする女性」。


バジュラ・ヨギニはちょっと隠れて写ってない


ラダックの僧侶は、チベットが中国に支配される前にチベットに勉強しに行った。
そのとき、みんな帰ってくるときに仏像や経典を持ち帰ってきたものが納められている。
恐らくみんなアムドで作られたものだろう。

===============


次は隣のラマ・ラカンへ。

=====ガイド=====

ラマとは導いてくれる先生のこと。
シャブドゥン・ガワン・ナムギャルはブータン全土を統一した人だが、
ブータン人ではなくチベット人。
もともとチベット本土でものすごい力を持っていたが、
権力争いに負けて、ブータンに逃げて行った。
他にドゥクパカギュの偉い僧侶やスタクナリンポチェなどが並ぶ。


髭の方がシャブドゥン


世間ではいろいろと、ラマ教とかチベット仏教とかいうが、
それは違っていて、仏教は仏教ただひとつ。
(チベット仏教といわれているのは、ヒマラヤ系の仏教)
たくさんの人が教えるのでいろいろな宗派はあるが、根幹は一緒。
一番基本のお釈迦様の教えを理解していないと意味がない。

仏陀釈迦牟尼がいて、その教えをわかりやすく人に伝えるのがラマ。
(だからラマ教という言葉ができてしまった)
お坊さんには自分のラマがいて、いろいろな教えを教えてもらっている。

===============

周囲には壁画も描かれてますが、ドゥカンのよりも落ち着いた色合い。




ラカンからドゥカンに出てると、左側に、
壁画にもあったチャクラサンヴァラ(勝楽尊:デムチョク)の立体像があります。
立体のは珍しいとか。




その奥に本尊三世仏(ドゥスム・サンギュ)が鎮座しています。
左から燃燈仏(マルメゼ)、お釈迦様(シャキャ・トゥパ)、弥勒菩薩(チャンバ)。



もう一度グルリンポチェの像と素晴らしい壁画を見渡して、
次はストゥーパ・ラカンへ向かいます。









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Posted by Kaycom - 2012.10.19,Fri
↓スタクナ・ゴンパのジェバンニャルマの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

3日目


ドゥカンの壁画の説明です。


=====ガイド=====

8世紀、チベットにボン教という土着の宗教があった。
聖山はカイラスで、インドの仏教の「右繞」対し、「左繞」を善しとする。
もともとそこにいたチベットのチソン・デツェンが、
インドのナーランダーにいた強い力を持つパドマサンバヴァ(グルリンポチェ)を招へいし、
この地に仏教を広めてもらおうと使者を送った。

そのとき、たくさんの経典や宝物を持って行ったが、
パドマサンバヴァは欲とかをすべて捨て去った人なので
そういうものはいらないし一緒には行かないと言った。
さらに、自分が必要だと思ったときにはそこへ行くとも言った。

そして、チベットからきた使者の人に、チベットに行く日を伝え、
結局そのままナーランダーに残って使者を帰らせた。
使者たちは半信半疑のままチベットへ戻ったが、
約束した日になると、パドマサンバヴァがその場に現れた。
現在のサムエ寺がその場所で、もともといた悪霊などをパドマサンバヴァが浄化し、
そこから仏教を広めていった。

この方は、ものすごい超自然的な力を持っているので、
自分で歩いて行かなくても、念じただけで思った場所に行くことができる。
実際にチベット中で、
パドマサンバヴァが修行したとか瞑想したとかいう場所がたくさんある。

パドマサンバヴァがチベットで教えをしていく中で、たくさんの弟子ができていった。
実際に教えを実践していくことによって、25人の弟子が超自然の力を得ることができ、
そのことを、「ジェバンニャルマ」という。
「ジャ」は「金とか王」、「バン」は「周りにいる人々」、「ニャルマ」は「25」。

超自然の力は、例えば、岩を指で突くと水が出てきたり、空を飛んだり、
虹の上に乗ったりというのがあるが、それがみんな絵に描かれている。
仏教がチベットに入った初期(8世紀)の修行僧たちの絵。





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次はドゥカンの奥にあるドルジェ・パンモ・ラカンへ。



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Posted by Kaycom - 2012.10.17,Wed
↓スタクナ・ゴンパのタントリックフォームの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

3日目


ドゥカンの壁画の説明です。


=====ガイド=====



一番上の青い持金剛は、タントラの実践をしているタントリックフォームで、
南インドで教えをしているときにしていたスタイル。

その時にしていた教えは、例えばカーラチャクラ(時輪金剛)や
へーヴァジュラ(呼金剛)、チャクラサンヴァラ(勝楽)、
グヒヤサマージャ(秘密集会 阿閦金剛)など、仏教の一番発展した究極の教え。

持金剛の両脇に、ティロパ、ナロパ、マルパ ミラレパがいて、
この4人は、カギュ派という宗派を興した開祖と言われる初期の人。
下にはカギュ派の偉い僧侶たちが描かれている。



(絵:チャクラサンヴァラ(金剛仏/歓喜仏))

仏教の教えのタントラには、行タントラ、所作タントラ、ヨガタントラ、無上ヨガタントラ
という4つの段階があり(幼稚園、小学校、中学校、高校みたいな感じ)、
無上ヨガタントラはこれ以上上がない究極の教え。
チャクラサンヴァラの絵はその教えを描いている。

仏教の勉強も学校と同じように段階がある。
受ける側にもそれ相応のレベルが要求され、教えを受けられるレベルに達成すると
自分のラマ(先生)から修行が許可され灌頂儀礼うける。
それを授かったうえでその教えを勉強し自分のものにしてから、
次のレベルへと上がっていく。

ここに描かれている壁画は、
一番高いハイレベルのタントリックの教えで全てに意味がある。
例えばこのチャクラサンヴァラは、男性と女性がセックスしているが、それも悟りを開くための道で、
男性は「智慧」、女性は「方便」を授かっていてそれが交わることでさらに栄え、
新たなものが生まれるということを象徴している。
また、足の下に人が踏まれているのは自分の「我(エゴ)」の象徴で、
そういうのを踏み潰してなくさないと次には行けないということを表している。

それらをすべて自分のものにしないと、
仏教の最終目標である悟りを開き輪廻の輪から出る(解脱する)ことは叶わない。
壁画にはそういうことが象徴的に描かれており、
それらをすべて理解し得とくするために修行をしていく。
段階はあるが、最終的には自分のエゴをなくすことが一番大事。

修行はものすごい量の知識や精神的な鍛錬が必要になり、
カーラチャクラの教えができるのは恐らくダライラマ法王だけ。
そしてそのカーラチャクラを聞いたからと言って、
自分自身がそこまでのレベルに達していなければ理解できないので意味がない。

例えば、ヨガタントラを学ぶ前には菩薩の行をしなければならない。
菩薩の行をするのに大事なのは自分をなくすこと。
菩薩というのは、すでに解脱できるがあえて留まって、
輪廻の中で苦しんでいる私たちを助けようとしてくれている。
自分のことよりも、周りのことをみることができる「他利心」も必要。

世界の三大仏教のキリスト教やイスラム教にはキリストやアッラーがいるが、
仏教には唯一無二のものはない。
仏陀を崇めているがそれは一人でなくたくさんいる。
お釈迦様はたまたま自分たちの世代で悟りを開いたが、
もとは一人の人間で、教えを実践し良いカルマを積んで仏陀になった。

全ての人は仏陀になるための種を持っている。
あとは教えを実践して種を育てるかしないかの問題。
お釈迦様の経験から、悟りを開くための道は指し示すことはできるが、導くことはできない。
そこまでたどり着けるかどうかはすべて自分の努力次第。

仏教で一番大切なのは「カルマ」。
日本語だと「業」と訳す人が多いがそんな重いものではなく、
日々自分たちがやっている「行い」のこと。
仏教の一番簡単な教えとしてよく言われるのが、
「良いことをすれば良いことが返り、悪いことをすれば悪いことが返る」
という因果応報の教え。
===============

まだまだ続きます。



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Posted by Kaycom - 2012.10.15,Mon
↓スタクナ・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

3日目


シェイ王宮を後にし、しばらく進むとインダス川に架かる橋を渡ります。
そこを渡ると向こうの丘にスタクナ・ゴンパが聳えていました。






車を降りてマニ車を回しながら入口まで上っていきます。
丘の上に行くとインダス川の風景が遠くまで見渡せました。




中庭に出るとカラフルな建物がぐるりとまわりを囲んでいます。
正面の階段を上がってドゥカンの中へ入ると、
内部は外にもましてきらびやかで、数々のタンカや壁画で埋め尽くされていました。






=====ガイド=====

16世紀にシンゲン・ナムギャルの時代に建てられて、ドゥクパカギュ派という宗派のゴンパ。
スタクとは虎のこと、ナは鼻で「虎の鼻」という意味。
なぜこの名前がついたのかというと、
このゴンパが建っている岩山が虎の姿に見え、その鼻先にゴンパがあるため。

ドゥクパカギュは、ブータンの国教にもなっている宗派で、
ラダックにはこの宗派のお寺が多いが、その中でも代表的なのがへミスゴンパ。
しかし、こことは微妙に違い、スタクナはどちらかというとブータンに近い。
16世紀にブータンからチョゼムジンという僧侶を呼んで、ここのお寺を建立した。

ドゥカンにはスタクナリンポチェの写真があり、
かつてここのヘッドラマだったが4年ほど前に亡くなった。
亡くなった後転生するが、その生まれ変わりの人はまだ見つかっていない。

ご本尊は、三世仏(過去仏、現世仏、未来仏)。
過去仏は「覚者仏陀(?)」、現世仏は「釈迦牟尼仏陀」、未来仏は「弥勒菩薩」で、
弥勒菩薩は、56億7千万年後に仏陀になり人々を救うと言われている。
その両脇にはカンギュールがある。
カンギュールとは釈迦牟尼仏陀(お釈迦様)の教えをまとめた経典。
バージョンによっていろいろあるが、だいたい120くらいある。
カンギュールの他にテンギュールというのがあるが、
これは竜樹など、そのあとの人たちがカンギュールに対してコメントなどを加えていったもの。
それが225典ある。
トータルで、340~350あるがチベットにはオリジナルが残っている。

当時仏教の中心地カシミールなどに入ってきたときはみんな失ってしまったが、
その前に翻訳してこちらに持ってきた。
ナーランダーとかヴィクラマシーラなどの仏教の総合大学があったが、
それは今のインドとかパキスタンなどイスラム圏に多くあったので、
そちらにあったものは、偶像崇拝を禁止しているイスラムに破壊されてしまった。

ここに残っているのは全てではなくて、中でも重要なものを翻訳して持ってきた。
ナーランダー僧院が燃やされたとき、
ものすごい数の経典があったため7か月間煙が立ち上り続けた。

スープラ(お経)とかタントラ(実践する方式)がヒマラヤの仏教に残って、
実践することができるようになっている。
そういう重要なものが残っている場所なので、以前は汚かったが、
当時のスタクナリンポチェがきちんと修復した。
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(?):よく聞き取れなかった箇所



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Posted by Kaycom - 2012.10.14,Sun
↓シェイゴンパのお釈迦様(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

3日目


お堂の方に回ると、小さな小屋がありました。
これはバターランプの小屋で、お堂の中で燃やせないためここで火を灯しています。
さらにお堂の入口にはバターが入ったペットボトルが置いてあり、
参拝に来た人がおいていったものだそうです。






さて、いよいよお堂の中に入ります。


=====ガイド=====

仏像は金と銅で作られていて、13~14mある。
仏像の制作にあたってはいろいろな決まりがあり(各部のサイズや形など)、
それに沿って作成するが、作っただけではあまり意味がない。
仏像の中にお経とか仏像とかを収めた上で、
僧侶による開眼法要を行うとやっと仏陀と同じものになる。




仏陀というのは、個人を指すものではなく悟りを開いたものという幅広い意味があり、
仏陀になるというのは、修行して解脱して悟りの道に入るということ。
悟りの道に入った仏陀という存在は、32の身体的特徴を有しており、
仏陀を作る際は、その中の螺髪と白ごうは確実に反映させている。

身口意(ボディ・スピーチ・マインド)が一番大事。
ボディの特徴としては螺髪と白ごうを作る、スピーチは教えを守ってフォローしていく、
そしてマインドは、4つの無限の愛、喜び(?)平和、平等で、
それらは仏陀の教えの根幹となっている。

お堂の中の壁画はすすで真っ黒だったが修復されて今は綺麗に見える。
獅子吼観音(センゲータ)やグルリンポチェ(パドマサンババ)の八変化など。
ブータンのタクツァン僧院に仏教を運んだのはグルリンポチェだが、
ここに描かれているような恰好で行ったのではなく、ドルジドロという姿で行った。



 


ウイグルの39屈の手前のところに竜樹の像が建っている。
竜樹の絵には頭の上に竜が描かれている。
竜樹は当時、ナーランダー僧院(仏教の総合学習センター)の6人のマスターの中の一人で、
今ある経典とかはサンスクリットでこの人たちがずっと書いて残してきた。
初期から中期のまだ成熟していく前の仏教を広めていった。

お釈迦様(シャキャ・トゥパ)、十六ラカン、
持金剛(バジェラ(金剛)を持っているお釈迦様のひとつの化身)、サキャ派の祖師など。
仏教を西の方に広めようとしたタクツァンレーパは17世紀にはここにいた高僧で、
イスラムの方に仏教を広めてきなさいと言われたので
頭にターバンを巻いている絵が描かれている。







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(?):よく聞き取れなかった箇所



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