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Posted by - 2024.06.30,Sun
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Posted by Kaycom - 2012.11.08,Thu
↓チェムレ・ゴンパの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


引き続き壁画の説明です。

=====ガイド=====



金剛界の五仏(大日・宝生・阿弥陀・不空成就・阿しゅく)がいるが、
いろいろな教えの中で、ヨガタントラ(金剛界曼荼羅)までは中心の尊格は大日が多い。
そこからは阿しゅくが多い。
真ん中:阿しゅく(手を下にして下から上がってくる悪いものを押さえつけている)、
左下:大日、左上:宝生、右上:阿弥陀、右下:不空成就

金剛界5仏の教えは非常に重要なもので、仏教の中で一番ベースになるもの。
この教えを実践して自分のものにすることなしに、
ほかのハイレベルな教えは実践することはできない。
たとえば大日如来の頭にあるノルブ(宝珠)も金剛界五仏をイメージしている。
欲・無知・憎しみなどエゴにつながる要素をなくして五仏の智慧を自分のものにする。

金剛界五仏なしに、仏陀や菩薩の存在はありえない。
逆に、仏陀や菩薩の存在があるのは金剛界五仏がいるから。
このようにいろいろな教えは密接につながっている。
もっというと森羅万象すべてがつながっていて、
どこか一つが独立して存在することはありえない。





16ラカン
真ん中:阿弥陀、左:観音、右:金剛手(ピースフルフォーム)。
お釈迦様の信頼を得たトップの人たち。




インドの人たちだが、着ているものは中国のもの。
なぜかというと、描かれている内の一人がハッシャンというとても慈悲にあふれた中国人で、
あるとき彼がみんなを中国に招待した。
そして3か月くらいそこで過ごし、教えを広めていった。
季節の移り変わりで寒くなると中国の服をみんなに進呈し着てもらっていた。

いざ帰るときになって、わざわざ来てもらったお礼として中国人がみんなの絵を描いた。
そのとき着ていた物が中国の服で、
その後、この絵がチベットに逆輸入的に入ってきたためこのような図柄で広まっている。

ハッシャンのまわりにたくさんの子供たちが描かれているのは慈悲深いという意味。
16ラカンのおつきの人は観音菩薩の生まれ変わりと言われていて、
16ラカンが安全に旅ができるように取り計らっていた。
なぜ観音菩薩の生まれ変わりと言われているかというと、
常に阿弥陀の下に描かれているため(観音菩薩は阿弥陀の弟子だから)。
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Posted by Kaycom - 2012.11.06,Tue
↓チェムレ・ゴンパの壁画(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


続いて壁画の説明です。

=====ガイド=====
35仏の隣には、ハイタントリックの教えが描かれている。
真ん中にチャクラサンバラ(勝楽:チベットだけで広がった究極の教え)、
両脇の赤いのはパドマサンヴァバの忿怒尊、トップのがサマンタバドラ、その左が薬師如来、
ヘーヴァジュラのシンプルフォーム、青いのがバジュラキラ、緑のがグリーンターラー、
バジュラサット、グヒヤサマージャ(秘密集絵)、ワユパティヤマ、カーラチャクラ(時輪金剛)、
ドゥカルのシンプルフォーム、バジュラヨーギニ。
菩薩エリアには、真ん中:金剛手菩薩、左上:文殊、右上:観音、馬頭観音。










ハイタントリックの絵は足元に人を踏んでいるがこれはエゴの象徴。
エゴをなくすのが最終的な目標なのでそれを表している。




以前、ダラムサラにアメリカの女性が来たとき、たくさんのお金を寄付してくれた。
完成したという連絡を受けて再び彼女が訪れた。
そのとき、絵に描かれている足の下にいるのは誰だと聞いた。
お坊さんはそれは「I」(自分の中のエゴという意味で)と答えたら、
その女性は自分のことだと勘違いして怒って帰ってしまった。
しかし、ホテルでよく考えてみたらその意味に気づき謝りにきた。

たくさんの教えがあるが、もし時間があるならすべてをやったらいい。
しかしない場合は、何かひとつのものをやるのでもいい。
パルダンさんの場合は、
カーラチャクラ、グリーンターラ、バジュラサット、バジュラバイラヴァを毎日実践している。

護法エリアには、ツェリンマ、獅子文殊、チャクマル、ザ、カラスの顔のマハカラ、
馬に乗ってるパンデンナモ、カギュ派の守護神ゲゲンニョンカ、チティパティ、四天王、観音菩薩。
自分の中のエゴをすべて無くすということを象徴して描かれている。








その隣の壁には、
真ん中:金剛サット(教えの実践を間違った時にマントラを唱えて懺悔すると守ってくれる)、
上:阿弥陀、左下:ナムギャルマ、右下:白ターラーがいる。
阿弥陀とナムギャルマ、白ターラーの3人はツァラナムスムと言われ長寿を意味する。
上にいるのはもっとハイレベルな人たちで、カギャとゴンドゥス。




ロングライフの教えもラマから教わるが、
教わっただけではだめでちゃんと実践しなければ意味がない。
長生きをしたければ、まずは自分が他のものを殺生しないようにする。
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Posted by Kaycom - 2012.11.04,Sun
↓チェムレ・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


遠くに岩肌にへばりつくように建つチェムレ・ゴンパが見えてきました。
これは圧巻です。





山道を登ると麓の村を見渡すことができました。
まずは、壁画が素晴らしいパドマサンヴァバ・ラカン(グルリンポチェ・ラカン)へ入ります。








=====ガイド=====
本当は、チェムレやチェムデではなく、チェデ。
もともとは地方の王宮。

16世紀にタクツァン・レーパ(ターバン巻いてる人)がゴンパに改築した。
タクツァン・レーパはこのあたりに4つのゴンパを作ったが、そのうちのひとつ。
もとは王宮だったので、千体仏があっただけで、壁画は描いてなかった。
チェムレに属する分院があるが、お祭りのときなどはそれぞれ行き来して行う。

パドマサンヴァバは「蓮華生」と書く。
「蓮華生」と言われるのは、蓮華の花から生まれてきたから。

メインのパドマサンヴァバの像は17世紀に作られた。
パルダンさんが初めて来たときは、まだこんなに大きなお堂ではなく、
ご本尊と忿怒尊、カンドゥシンゲドンマ、パドマサンヴァバの奥さん二人の像しかなかった。
後に広くしていくが、まず、
カンロムチュスム(グルリンポチェ、ティソンデツェン、シャンタラクシタ)が置かれ、
さらに、グル・ツェンゲ(グルリンポチェの八変化)が納められたうえで、お堂を広げていった。



 


壁画には宗派に関係なくすべてのものが描かれている。
なので、パルダンさんが若い僧侶に教えるときはここへ連れてくる。

ドゥカンの壁画を描くときはルールがあり、
三十五仏と十六ラカンは必ず描かなければならない。
16ラカンとはお釈迦様の時代に、その教えを完全に守って実践してきた人。
なぜ描くかというと、そういう人たちを目で見てその教えを改めて認識するため。






仏教徒が守らないといけない規則というはたくさんあって、
大人の場合252、小坊主さんは35くらいのルールがある。
その中には、殺生、窃盗、姦淫、詐称はしてはいけないという4つの基盤があり、
これを少しでも守れなかったら出ていかなければならない。
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Posted by Kaycom - 2012.11.02,Fri
↓タクトク・ゴンパ(ラダック)
異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより
 


旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


一旦外に出てウゲェン・ポタンへ。
途中には、キッチンやバターランプ小屋があります。





=====ガイド=====
お坊さんの位によって座る位置が決まっている。




ご本尊はパドマサンヴァバ(忿怒の形に変化)。
左にいるのが観音菩薩。




トルマ(バターで作られた法要で使うもの)は法要のあと壊してしまうので、
このように残っているのは珍しい。
形は決まっていて、例えば、穏やかな顔のを作るときは白色を、
忿怒のときは赤色を多く使って作る。




壁画には、スタクナにもあったグルリンポチェの25人の弟子や
タクトクだけの守護神ドルジェ・ラプテンマ、お釈迦様とその息子のマザタムスム、
弥勒菩薩、ツォンカパ、ロンチェン・ラプジャムパーなど、宗派に関係なく描かれている。
布で隠されているのは力の強いマモ。
描かれている壁画にはすべて大乗仏教の意味がある。
デコレーションはひとつもないが、色彩豊かな絵が多い。








日本のすきやき(パルダンさんの冗談で色々なものが入っているから)のような絵は、
ハイタントリックの教えで、人間の欲望となるものを表していてる。
こういうのを全部なくさないとお釈迦様の教えを実践することはできない。
目、耳、鼻、舌、体の五つ。
これを全部差し出して教えを実践していきますという意味。

骸骨はチチパティ(墓場守)で、仏教では永遠のものを表している。
見た目とか物とかいうのは永遠に続くものではなく、人間の最後に残るものは骨。
なのでそういうものを欲しがってはいけないという意味。
またお墓の守り神なので、亡くなってお墓に入るときに描かれる。




教えの実践のひとつとして、
一日に三回は、自分の命は永遠のものではないということを考える。
そして、いつ死ぬかわからないので常によい行いをするよう実践する。
===============

さらに新しいドゥカン・サルパへ。
ここには35仏のタンカとパドマサンヴァバの像があります。






お堂の外に出ると、遠くまで見渡すことができました。
残念ながら再び雲が垂れ込めてきて結構寒い。




タクトク・ゴンパを後にし、何度か写真ストップをしてチェムレに向かいました。






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↓タクトク・ゴンパ(ラダック)
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旅行期間:2012年9月15日~9月23日

4日目


7時半起床。
外を見るとなんと雨。
けっこな降り方をしていましたが、
そんなに長くは降り続かないという山名さんの言葉を信じて出発。
その言葉の通り、しばらくすると薄日も差してきました。

今日は上ラダックの観光です。
インダス川を右に眺めながら、まずは標高3900mのところにあるタクトク・ゴンパへ。
途中、帰りによるティクセやチェムレなどを通り、どんどん標高を上げていきます。




細い山道を進んでいくと、こんな高い場所とは思えないほど広い湿地帯が現れました。
その周りに民家が点在し、なんとものどかな風景が広がっています。
今まで見たことのない風景だったので帰りに写真ストップをしてもらいました。

さらに進んで富士山の標高を越えるとタクトク・ゴンパに到着。
標高を聞くとなんだか急に息苦しい感じがするから不思議。
ゴンパの中庭まで続く階段をゆっくり上っていきます。






=====ガイド=====
タクは岩、トクは天井を意味し、標高約3900mにある。
18世紀に、インドに併合される前の最後から2番目に作られたニンマ派のゴンパ。
最後はリゾン。

ニンマ派は一番古い宗派で、グルリンポチェ(パドマサンヴァバ)が開祖。
ここにはグルリンポチェが瞑想した洞窟がある。
チベット歴の9月には、タクトク・チェチュというお祭りが開かれる。

チベットからカトー・リグジン・ツェワン・ノルブーという高僧がきて、
まず、小さいお堂を洞窟の前に作った。
===============

グルリンポチェが瞑想した洞窟があるダクプクへ入ります。
洞窟の前の小さなお堂には、壁一面に仏画が描かれていました。






=====ガイド=====
洞窟の中はちょっと寒いけど、冬は暖かい。
雨が降ると岩から雨水がしみだしてくる。

ご本尊はパドマサンヴァバ。
グルツェンゲ(パドマサンヴァバの八変化)がある。
シンゲ・ドンマ(女性の行者)のパドマ・ティンレは、もともと王族の関係者で、
出家してカトー・リグジン・ツェワン・ノルブーの弟子になりこのゴンパを作った。






パドマサンヴァバが瞑想した洞窟はずっとしまっていて入ることはできない。
グルツェンゲの壁画があるが、すすで汚れている。
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全体的にすすで黒くなっているせいか中はかなり暗く、
天井は岩がむき出しになっていてお金がペタペタ貼ってあります。
正面奥にグルリンポチェが瞑想した洞窟があり、その入口のドアは閉まっているのですが、
ドアと岩に隙間からちょっと中を覗くことができました。




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